一級建築士の学科試験を独学で合格した成功談・失敗談!【勉強方法編】

一級建築士試験の学科試験を、独学で勉強しよう!と思い立っても、いざ勉強を始めてみると「このやり方で本当にいいのかな…?」と不安になる人も多いと思います。

この記事では、これから勉強を始める方、勉強方法が合ってるか不安な方へ、
学科試験を独学で1発合格した私の、「これをやってよかった!」「もっとこうすればよかった」という成功談と失敗談を紹介します。

この記事でわかること
  • 学科試験に合格するためにやってよかった!勉強方法
  • 効率よく勉強するために、もっとこうすればよかった!勉強方法

学科試験の成功談【勉強方法編】

まずは、勉強方法の成功談を紹介していきます。

過去問中心の勉強方法

「資格試験の勉強方法は過去問中心」
とよく言われますが、一級建築士試験も同様です。

学科試験のほとんどは、過去問から出題されます。
(正確に言うと、過去問からそのまま出題される問題と、過去問の言い回しを変えて出題される問題があります。)

事実、私が受験したときにも、問題を解いている中で
「この問題過去問で見たことあるな」
という問題がいくつかありました。特に【環境・設備】【法規】でそう思った印象があります。

なので、過去問をひたすら解き、過去問の内容を解く勉強方法が1番近道なのです。

私も、勉強に本腰を入れる前にサラッと参考書を流し読みしましたが
「さあ、勉強するぞ!」となってまず初めにしたことは、過去問を解くことです。

もちろん、最初は驚くほど解けないですし、解説を読んでも?だらけだと思います。
でもそこで諦めず、分からないままでもとにかく過去問をこなしていくと、
3周目あたりから「あれ?この問題見たことあるぞ」という現象が訪れます!

1周、2周の段階で分からないからと諦めず、無心となりひたすら過去問を解くことをおすすめします。

ちなみに、私は過去8年分の過去問を【法規】は5周【法規以外】は4周しました。

過去問を理解し始めるのは3周目から!
分からなくても、ひたすら過去問を解こう!

スキマ時間の有効活用

スキマ時間に小まめに勉強していたことも、合格に繋がった一因だと思っています。

私が勉強していた「スキマ時間」とは、以下の通りです!

・通勤時の電車の中
・通勤時の歩いている時間
・出社してから始業時間までの間
・会社のお昼休憩中
・お風呂上がりにドライヤーをしている時間
・料理中、食材を煮込んでいる時間
・トイレに入っている時間

1回1回を時間にすると短いですが、意識的に毎日続けると結果的には膨大な勉強時間になります。

会社の最寄駅から会社までが徒歩で20分もあったので、YOUTUBEで解説動画や過去問動画を聴きながら毎日出社していました。

スキマ時間にしていた勉強は主に以下の3つです。

1問1答の参考書
1問1答のアプリ
YOUTUBEの過去問動画

1問1答は過去問の数をこなすのにとても役に立ちました。
試験当日の出題が、見たことある問題なのか見たことない問題なのかでは大きく違いますからね。

最後の追い込み

私が合格できたのは、最後の追い込みのおかげだと思っています。

追い込みをした教科は、【法規】です!

どんな追い込みをしたかと言うと、

試験前の2週間、毎日2時間30分で法規の過去問をちゃんと解く

なぜそうしたかと言うと、試験1ヶ月前に会社で受けた勉強会で、総合資格の講師から

講師
講師

経験上、法規で28点以上取れた人は、全員合格している。

と言われたからです。
私は単純なので、「それなら絶対に法規は28点以上取ってやる!」と心に火を付け、法規の追い込みを始めました。

ただ、法規の勉強をしたことがある方なら分かると思いますが、この追い込みは結構辛かったです。

法規の試験時間は2時間45分、しかも時間はシビア(足りない場合がほとんど)
 +
間違えた問題、曖昧な問題の解説を理解するのに最低30分
 +
「毎日」なので、会社がある日も最低3時間は法規に費やす必要がある
 +
もちろん法規以外の教科の勉強も必要

なので、試験前2週間スキマ時間に法規以外の勉強をし、
退社した後のまとまった時間に法規の過去問をする、という生活をしていました。

結果的に、法規は27点しか取れませんでしたが、それでも私の合格点である89点のうちの27点(3割!)を占めているので、とても大きな得点源となってくれました。

学科試験の失敗談【勉強方法編】

ここからは、「これは失敗した!」と思った勉強方法を紹介していきます。

回答だけ覚えて満足してしまった

「学科試験は過去問中心の出題なので、勉強も過去問を解くことを最優先する。」

これは間違いないのですが、私は
「過去問を解き、過去問の解説を覚えただけで満足」してしまっていました。

「過去問から出題される」と言っても、全部が全部、過去問の文章がそのまま出題されるわけではありません。
(そのまま出題されるものもあります。)

回答だけ覚える勉強方法だと、文中の語句が少し変わったり派生した別のことを問われたりすると、その瞬間にわからなくなってしまいます。

私も試験中に、

見たことある問題だけど、一部分だけ語句が違うから、答えがわからない!

となった問題がいくつかありました。特に【構造】【施工】です。

解説を読んで理解する、だけでなく
体系的に、派生的に、別の事柄と紐づけて勉強すればよかったです。

無理なスケジュールを立ててしまった

勉強を始めるにあたり、勉強スケジュールを立てる人がほとんどだと思います。

私も、まず年間スケジュールから立てましたが、これが達成不可能なスケジュールでした。

当初のスケジュール・・・過去問7年分を7周

実際のスケジュール・・・過去問8年分を4周(法規のみ5周)

5教科なので、実際に過去問を解かなければならない回数は、

・・・5教科×7年分×7周=245回
・・・5教科×8年分×4周=160回(法規を5周でも165回)

実際のスケジュールと照らし合わせると、
85回分も多く過去問を解かないと達成できないスケジュールでした。

勉強開始前に立てたスケジュールなので、

・勉強量を把握していなかったこと
・本腰を入れる時期が遅すぎたこと

が原因だと思っています。

あまりにも的外れなスケジュールだと、達成できなかったときにモチベーションが下がりますし、余計な焦りにも繋がります。

途中でスケジュール修正することを前提に、当初に立てるスケジュールはあくまでも「目標」として捉えるくらいがよいと思います。

こうすればよかった!【勉強方法編】

最後に、これまでご紹介した成功談と失敗談をもとに、「今ならこうする」「こうすればよかった」勉強方法を紹介します。

過去問中心だけど、内容を理解するために参考書に戻る!

やはり、過去問中心で勉強を進めていくことはとても大事だと今でも思っています。

序盤・・・分からなくても、やみくもに数をこなす
中盤・・・「この問題見たことある」を増やす
終盤・・・問題を見ただけで解答と、それに関連する知識を引き出せるようにする

各時期で、これらのことを意識しながら進めていくことが良いと思います。

ですがその中で、ただ問題や解説を暗記するだけではダメです。

解説を見て理解できても、一度参考書に戻り、その問題で問われていることの「立ち位置」を確認することも重要です。

例えば【施工】の工法についての問題なら、

・どういう工法なのか
・全体工程のうちどの時期に行うのか
・関連した工法はなにか


など、その問題から連想ゲームのようにして記憶を定着させられるようになると、いざ試験当日になって、少し捻った問題が出されても、対処できるようになると思います。

大事なことは、「過去問がそのまま出される訳ではない」ということを頭に入れながら勉強を進めることです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
独学では、情報量が足りない分、勉強量が何よりも大事になります。
成功談と失敗談から学び、効率よく勉強することが合格への鍵になります!

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